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はちみつとローヤルゼリーの違い

はちみつとローヤルゼリーは同じ蜂の巣から採れる成分ではありますが、まったく異なる物質です。
はちみつとローヤルゼリーの違いについて紹介します。

蜂の巣内での用途

はちみつとローヤルゼリーは蜂の巣内での役割が異なります。

はちみつは、働き蜂のエサです。
また花の蜜や花粉が採れないときの非常食として巣内に蓄えられています。
働き蜂はローヤルゼリーを食べません。

一方、ローヤルゼリーは女王のためのエサです。
女王蜂になる幼虫は王台と呼ばれる特別室で育ちます。
ローヤルゼリーはその王台にたっぷり蓄えられ、さらに女王蜂が羽化した後は、働き蜂から直接ローヤルゼリーを受け取り食します。
女王蜂は働き蜂と違ってはちみつは食べず、一生涯ローヤルゼリーのみを食べて生きます。

作り方

はちみつもローヤルゼリーも働き蜂によって作られます。
しかし、その仕組みは全く違います。

はちみつは、働き蜂が花から集めてきた蜜が原料になっています。
巣の中に運ばれてきた花の蜜は、蜂たちによって管理される中で、蜂が分泌する酵素が加わり、分解されます。
また35度という蜂の巣内の温かさや、蜂たちが羽で起こす風によって濃縮され、甘いはちみつが出来上がります。

対して、ローヤルゼリーは主に花粉が原料になっています。
働き蜂が花粉を食べ体内で消化、分解し、そのあと頭部にある分泌腺からたんぱく質や脂肪酸を一緒に分泌し、ローヤルゼリーとなります。

つまり、はちみつは働き蜂が花の蜜を加工して作ったもので、ローヤルゼリーは働き蜂の分泌液です。

成分

はちみつの主な成分は糖分です。
そのほか、ビタミンやミネラルもわずかに含まれています。
働き蜂の栄養源として、エネルギーに変わりやすいのが特徴です。

一方、ローヤルゼリーに含まれている糖分は多くありません。
蜂蜜よりも栄養価に優れ、必須アミノ酸を含む良質なたんぱく質や、脂肪酸、ビタミンやミネラルなどで構成されています。
女王蜂が毎日1500個もの卵を産み続けるのに必要な豊富な栄養が含まれています。

味や色

はちみつとローヤルゼリーは見た目も味も違います。

はちみつは濃厚な甘みと、透明感のある黄色をしています。
色は蜜を採取する花によっても変わってきますが、薄く赤みがかった黄色~茶褐色の色をしている蜜がほとんどです。

ローヤルゼリーは独特な強い酸味があり、乳白色をしています。
色は元となる花粉や分泌する働き蜂によっても異なり、黄色みが強い乳白色になることもあります。
味ははちみつと違い、食べにくいです。
ツンと舌を刺すような刺激を感じることもあるなど、味が苦手な人も多いです。

このように、はちみつとローヤルゼリーの特徴は全く異なります。
私たちの身近なところでは、はちみつはその甘さから一般的な食品にもよく使われています。
ローヤルゼリーはその栄養価の高さから、健康食品に用いられることがほとんどです。
目的に合わせて使い分けましょう。

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