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ローヤルゼリーができるまで(採取方法)

ローヤルゼリーは蜂の巣(巣箱)から採取されています。
では、いったいどのように採取してるのでしょうか。
ローヤルゼリーの採取方法を詳しくご紹介します。

ローヤルゼリーの採取方法

王台からの採取

ローヤルゼリーは蜂の巣の中でも、王台と呼ばれる場所に蓄えられています。
王台は次の女王候補となる幼虫を育てるための巣穴で、幼虫を育てるためのローヤルゼリーがつまっています。

ローヤルゼリーは、王台から幼虫を取り出した後、人の手によって採取されます。

採取方法の問題点

王台からローヤルゼリーを採取する方法には問題点もあります。

まず、次の女王蜂が育たないことです。
ローヤルゼリーを採った後の幼虫は女王蜂になることができません。
ひとつの巣に何千匹といる蜂ですが、産卵することができるのは女王蜂だけです。
そのため王台からローヤルゼリーを採取し続けると、新たな女王が育たず、巣そのものが存続できなくなってしまいます。

なにより、1つの王台から採れるローヤルゼリーはわずかです。
さらに作られる王台の数は1~3個、多くても10個程度で、ローヤルゼリー採取の効率が悪いです。

そこで、これらの問題を解決できる人工王台を使った採取方法が開発されました。

人工王台での採取方法

人工王台とは、その名のとおり人工的に作った王台のことです。

まず先に女王蜂を違う場所に移し、働き蜂から見えないようにします。
その後、巣から生後3日以内の働き蜂の幼虫を探して人工王台の中に移し、人工王台ごと巣の中に設置します。

こうすることで、働き蜂たちは女王がいなくなったと勘違いを起こし、次の女王を育てるために人工王台にせっせとローヤルゼリーを溜め込み始めるのです。

人工王台にローヤルゼリーがたまるのにかかる日数は2~3日です。
採取はやはり人の手で行われます。

まず人工王台の蓋を切り取って、中の幼虫を取り出します。
その後、専用の道具を使ってローヤルゼリーを採取します。

人工王台は1つの巣に複数設置できます。
50個ほど設置することもできるため、天然王台での採取方法に比べると効率的にローヤルゼリーを採取することができます。

3ローヤルゼリーの採取量

1つの王台から採れるローヤルゼリーは300mgほどです。
そのため50個の王台を設置した場合、3日かけて採れる量は15kgほどになります。

しかし、1つから必ず300mg採れるとは限りません。
ローヤルゼリーは、働き蜂が花粉などを食べて出す分泌液なので、季節や蜂の数など、状況によっては量が少なくなってしまうこともあります。
また、複数の人工王台を設置しても、全てにローヤルゼリーを溜めてくれるとも限らず、いくつかは王台が空のままということも多いです。

一般で販売されているローヤルゼリーがいかに貴重なものか分かります。

ローヤルゼリーができるまでの過程をご紹介しました。
人の手によって採取されたローヤルゼリーはその後さまざまに商品化されます。

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